当社がん遺伝子検査業務が米国病理学会の臨床検査室認定(CAP-LAP)を取得
2020.9.25
エスアールエル・静岡がんセンター共同検査機構株式会社で実施しているがん遺伝子検査業務が、米国病理学会(College of American Pathologists(以下、CAP))による、臨床検査室認定プログラム(Laboratory Accreditation Program(以下、LAP))の認定を取得しましたのでお知らせします。
今回取得した「CAP-LAP認定」は、CAPが実施する世界的な臨床検査業務に関わる認定制度で、特に次世代シークエンサーを使用する遺伝子検査業務の精度保証ではサーベイ等を含めた技能評価で高い実績があります。
近年の国内および世界的ながん患者の増加に対し、がんゲノム医療の研究により、遺伝子レベルでがん化のさまざまな機構が明らかとなりつつあります。他方、より適切で効果的な治療法が求められており、分子標的薬や免疫チェックポイント阻害薬など革新的な治療薬が開発され用いられていますが、それらの治療薬は、遺伝子変異型等により薬効が異なるという性質を有しています。これらについては、日本臨床腫瘍学会、日本癌治療学会、日本癌学会から「次世代シークエンサー等を用いた遺伝子パネル検査に基づくがん診療ガイダンス(第2.1版)」が発刊されるなど、近い将来、がん遺伝子検査によって一人ひとりに合った治療薬の選択、予後予測、副作用対策など、新たな個別化医療が本格化しようとしています。
当社の母体である静岡がんセンターは、厚生労働省より「がんゲノム医療中核拠点病院」に指定されました。「がんゲノム医療中核拠点病院」とは、ゲノム医療を必要とするがん患者さんが、全国どこにいてもがんゲノム医療を受けられる体制を構築するため、「がんゲノム医療拠点病院」および「がんゲノム医療連携病院」と連携し、がんゲノム医療の中核となる拠点病院です。中核拠点病院は、治験・臨床試験、研究の推進やがんゲノム医療に関わる人材の育成において、大きな役割を果たすことが求められており、当社が今般取得した「CAP-LAP認定」の臨床検査ラボラトリーと中核拠点病院である静岡がんセンターが、緊密に連携し、がんゲノム医療の推進に貢献してまいります。
適用規格 | CAP-LAP |
登録組織 | エスアールエル・静岡がんセンター共同検査機構ラボラトリー |
登録範囲 | Molecular Oncology-Solid Tumor Next Generation Sequencing |
登録日 | 2020年7月30日 |
登録番号 | 8344498 |
審査機関 | College of American Pathologists(CAP) |