プロジェクトHOPE の持つ、国内で圧倒的な症例データベース
NGSで得られた大量の塩基配列データは高性能な演算処理とハイスピードな情報ネットワーク環境のもと、最新の解析プログラムで安全に効率よくデータ化します。
一方、解析のみならず真に臨床の現場で役に立つ情報提供を行うため、プロジェクトHOPEで蓄積した5000症例超のデータベースや世界中のデータベースと照合し、最新の情報を提供します。
プロジェクトHOPEは2014年1月から開始され、静岡がんセンターで外科手術を受けるがん患者の文書同意を得たうえで、臨床試料(手術時に摘除されたがん・周辺正常組織、血液)及び臨床情報を収集しています。
プロジェクトHOPEでは提供された検体から、個々の患者ごとに解析データ(遺伝子構造変化と遺伝子発現変化)と臨床データが統合された臨床・マルチオミクス統合データベースが構築されます。
このデータベースは日本人のがんゲノムデータベースとして臨床データともつながっており、将来の個の医療実現の基本となり、がんの易罹患性の評価、がん患者の予後予測のほか、特定薬剤の薬物代謝酵素遺伝子の遺伝子多型データなどから効果・副作用予測などにも役だつものである。